耳の奥がズキズキ痛い…それ、もしかして“耳ニキビ”かも?
耳の中にポツッとしたできものやチクッとした痛みを感じたことはありませんか?
一見「ニキビのよう」ですが、耳は顔や背中とは構造が異なるため、間違ったケアをすると悪化することもあります。
この記事では、耳の中にできるニキビの原因・痛みの正体・安全な治し方と予防法を、医師監修の知識をもとに詳しく解説します。
あわせて耳の中ニキビの原因と治し方を医師が詳しく解説した記事も参考にしてください。
耳の中 にできた“ニキビのようなできもの”とは?
耳の中 ニキビと似た症状
耳の中にできるできものは、一般的なニキビのほかに、
- 皮脂腺炎(毛穴の炎症)
- 膿胞(のうほう:膿がたまった袋)
- 外耳炎(耳の皮膚の炎症)
などが原因で起こることもあります。耳の中は湿度が高く、雑菌が繁殖しやすいため炎症を起こしやすい環境です。
顔や背中のニキビとの違い
顔や背中に比べ、耳の皮膚は薄くデリケートなため、少しの刺激でも腫れや痛みを感じやすく、治りも遅くなります。
放置するとどうなる?
放置すると、
- 化膿して膿がたまる
- 外耳炎に進行して耳が腫れる
- 聞こえに影響が出る
といったトラブルに発展することもあります。
詳しくは耳の中ニキビが治らないときの対処法で症状別の注意点を確認しましょう。
耳の中にニキビができる主な原因
皮脂や汚れ、汗が毛穴を詰まらせる
耳の中にも皮脂腺があります。皮脂や汗、ホコリが詰まると毛穴が炎症を起こし、小さなニキビ状の腫れができます。
イヤホン・ヘッドホンの長時間使用による摩擦と蒸れ
長時間イヤホンをつけっぱなしにすると、耳の中が蒸れて雑菌が繁殖しやすくなります。
摩擦による皮膚刺激も炎症の原因になります。
医師監修の耳ニキビ原因と正しいケア方法では、イヤホン使用時の注意点が詳しく解説されています。
耳掃除のしすぎによる刺激・傷
「毎日綿棒で掃除する」のは実はNG。
過剰な耳掃除は皮膚を傷つけ、バリア機能を低下させて感染を招く原因になります。
シャンプーやメイク残りによる毛穴詰まり
髪を洗うときにシャンプーが耳の中に残ると、成分が皮膚を刺激し毛穴を詰まらせます。
ストレスやホルモンバランスの乱れ
ストレスや睡眠不足は皮脂分泌を増やし、耳ニキビの発生リスクを高めます。
痛い・腫れているときの応急処置とセルフケア
無理に触らず、刺激を与えない
気になっても触らないことが大切です。
爪やピンセットで潰すと、細菌感染や化膿の原因になります。
清潔なタオルで耳周りを優しく洗浄
外側の汚れは清潔なタオルやガーゼでやさしく拭く程度でOK。耳の奥までは自分で触らないようにしましょう。
抗炎症作用のある市販薬を使用する場合の注意点
痛みが軽い場合は、抗炎症成分(イブプロフェン・グリチルリチン酸)入りの軟膏を外耳部に塗るのも効果的です。ただし、耳の奥や鼓膜付近への使用は避けましょう。
イヤホンやピアスの使用を控える
炎症が治まるまではイヤホンやピアスの使用を一時中止。摩擦と蒸れを防ぐことで回復が早まります。
痛みが強いときに冷やすタイミングと方法
腫れや熱感がある場合は、冷たいタオルを数分間当てて冷やすと痛みを緩和できます。冷やしすぎはNGです。
耳の中のニキビを早く治す正しい治し方
軽度なら自然治癒を待つのも選択肢
小さいものであれば、数日〜1週間で自然に治ることもあります。焦らず清潔を保つことが大切です。
市販のアクネケア薬を使うときの注意点
耳の入口付近なら、ニキビ用の市販薬を使っても構いませんが、奥には塗らないようにしましょう。
清潔な環境を保つための洗顔・ヘアケアの見直し
髪をしっかりすすぎ、枕カバーを週1回洗いましょう。耳周りの清潔を保つことで再発防止に役立ちます。
再発しやすい人におすすめの生活改善ポイント
睡眠を十分に取り、ストレスを溜めず、ビタミンB群・Cを意識的に摂取することで、皮脂バランスを整えましょう。
こんな症状は要注意!病院を受診すべきサイン
以下のような症状がある場合は、自己判断せず病院へ行きましょう。
- 強い痛みや腫れ、膿が出ている
- 数日経っても治らない・しこりが大きくなっている
- 耳が詰まった感じ・聞こえづらい
- 発熱や耳の奥の痛みを伴う
皮膚科・耳鼻科のどちらを受診すべき?
外耳部分の炎症は皮膚科、耳の奥や鼓膜付近の痛みは耳鼻科が適しています。
渋谷美容外科クリニックの耳ニキビ症例ページでも受診目安が詳しく解説されています。
耳の中のニキビを防ぐための予防法
- 耳掃除は週1回まで
- イヤホン・ヘッドホンはこまめに除菌
- 髪や枕カバーの清潔を保つ
- 食生活・睡眠・ストレス管理で皮脂バランスを整える
まとめ|耳の中のニキビは“触らない・清潔・早めの受診”が鉄則
耳の中にできるニキビは、清潔と刺激を避けるケアが最も大切です。
無理に潰したり自己判断で薬を塗ると悪化することがあります。
✅ 触らず、清潔に保つ
✅ イヤホン・耳掃除を控える
✅ 症状が続くときは皮膚科・耳鼻科へ
正しいケアを心がければ、多くは数日〜1週間で自然に改善します。
耳も顔と同じように「やさしくいたわる習慣」が健康な肌を保つカギです。


